明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
我が家には高1の長男と中2の長女がいます。ようやく長男の高校受験が終わってホッとしたのも束の間、中2の長女の高校入試まであと1年となりました。性格が全く違う2人を見ていると、親としても学びが多くあります。自分の時代と比べると環境の変化により、学び方も様変わりしています。入試のことを理解して、塾を研究して、子供に合った学びの場所や方法を考えなければなりません。
さて、私の最近の学びの中で、とても興味深いテーマがあったので少しお話しさせていただきます。それは”記憶法”に関することです。たくさんの文献や最新の研究結果などに目を通し、我が子の受験勉強だけでなくSMALL WORLDに来てくれている子供たちにも深く関係することなので、今後のカリキュラムにも落とし込んでいこうと思っております。
英語の習得と記憶に関することにフォーカスした考察ですが、重要な要素は3つ(反復・反芻、モチベーション、ストレス管理)あると考えます。
多くの学者が効率の良い記憶方法として”反復・反芻”を挙げています。ではどのタイミングで、どのような方法で復習をするべきでしょうか。
まずはタイミングに関して。エビングハウスの忘却曲線といのはご存じの方が多いと思います。人間の脳は情報過多にならないように重要度が低いことを忘れるようにプログラムされています。数十分〜数時間で新しく覚えた半分以上の事を忘れてしまいます。なので復習の頻度は翌日、3日後、1週間後、1ヶ月後など、少しずつ期間を伸ばすと良いと言われています。また、集中力や記憶力が増すタイミングは、夕食前(空腹時)、就寝前、電車やバスなどの移動中やお風呂の時などが良いと言われています。これらは細かいエビデンスを元に研究結果が出ています。お配りしているWord RhythmのラミネートされたReview Sheetはぜひお風呂に貼ってご利用ください。
次に、どのような方法で復習するのが有効なのか。まずはインプットとアウトプットの割合が3:7(2:8)程度がよいと言われています。先生から学んだこと(インプット)をいかにアウトプットするかが重要です。アウトプットの方法は、音読や問題形式の演習、誰かに説明することなどが有効です。音読や演習はレッスン中にできますが、先生に教わったことを親御さんや兄弟、友達に話すことがとても有効だと考えます。さらに、自習したことや家庭で学んだことを先生に伝えることも大事です。
次に、覚え方。低学年以下の子供たちは上記の覚える頻度が高ければ問題ありませんが、高学年以上となってくると、たくさんの単語を意識して覚えていく必要がでてきます。難しい単語やフレーズを覚える方法ですが、語呂にしたり、人や物に結びつける、関心や欲求に関連づけるなどがあります。また、昔からある”単語帳”ですが、この学習効果が極めて高いことも証明されています。この辺りの詳細は直接子供たちに説明しますが、理論的に記憶のメカニズムを理解して、現実的な学習に落とし込んでいくことが必要です。
最後に、ストレス管理とモチベーションに関して。ストレスがある場合は宿題などは無理せず、英語のテレビや動画、ゲームなどで楽しく英語に触れられればよいと思います。モチベーションとしては、将来の受験や仕事で英語が必要なこと、英語が人生を豊かにすること、英語学習が楽しいことなどを理解することが重要です。普段から先生や親御さんから伝える必要があります。また、英検など小さな目標が頻繁に目の前にあることもモチベーションにつながります。
さて、以上の学びをもとに、SMALL WORLDのカリキュラムに以下2つの新しいシステムを実験的に導入することにしました。
1)自習時間のご提供
現時点では無料で以下の時間を自習時間として来ていただけるようにしようと思います。主に小学校中学年以上が対象ですが、低学年以下も可能です。未就学児でご希望の場合は親御さんと一緒にいらしてください。英会話教室での”自習室”というのはあまり聞きませんが、復習という観点から考えて本当に重要な要素だと思い、導入することにしました。
・月曜日:15:30-18:00
・木曜日:17:45-19:00
・金曜日:15:30-19:00
自習時間では英語はもちろん、英語以外の学校の予習や復習、テスト対策など、何でもOKです。講師は隣の部屋におり、不定期で様子を見に周りますので、ある程度緊張感のある中で勉強できます。講師が常駐する訳ではないので、質問対応が難しい時もございます。あらかじめご承知おきください。また、英語の授業の復習もそこで少しやるようにしたいと思っています。家ではなかなか集中して勉強できない、質問があるけどなかなか聞く人がいないなど、さまざまな理由で来ていただけます。レッスンと自習、週2回以上来てくれることで、レッスンの復習ができれば、飛躍的に学習効果が上がりますので、ぜひ積極的にご利用ください。復習はご家庭でのご協力も重要ですので、引き続きよろしくお願いいたします。
以下のフォームで予約可能です。設定上googleログインが必要ですので、フォーム入力が難しい場合は直接古川宛にメールをいただければ対応させていただきます。尚、こちらのシステムは通学していないご兄弟やご友人と一緒にご利用も可能です。記憶法の考察にも書かせていただきましたが、学んだことを他人に説明することは大切です。英語を普段学んでいない友人に説明する機会が増えることはとても良い機会と考えております。
☆予約フォーム↓↓↓
2)英語絵本の貸し出し(幼児~小学校低学年の皆さん)
お家での絵本の読書の時に、授業でやったことを思い出すことで復習のサイクルが生まれます。また、ご家庭で読んだ絵本のことを授業で思い出すことも有益です。できれば、授業の翌日と授業の3~4日後の週2回はその絵本を読んでもらえると良いと思っています。ご希望の方はレッスン時にお声かけください。
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